宮藤官九郎のドラマ「不適切にもほどがある」の最終回を見た。
病気で入院していたのだけど、体力が戻って、初めて夜の10時代に息子といっしょに見た。その前の回までは配信でポツポツ見ていたのだった。便利になったものですな。
このドラマに関しては色々と思うとこあるのだけど、同世代の作者に心でツッコミを入れながら楽しんでいた。
タイムマシンで今と昭和の終わりを色んな人が行き来するファンタジーコメディだ
阪神淡路大震災の回はほんと良かったと思う。
私の親族は淡路島の人が多かったり、神戸の学校に通っていたりしたしで泣きながら見ていた。
最終回、不登校の中学生が出てきた。あの頃は登校拒否というのだな。
未来から来た中学生で友人になった子が、中学なんか後で考えたら、あっというまんまだよって気にするなって感じのセリフをいう。
それに励まされて彼は学校に復帰する。タイムマシンが出てくるコメディなのだ。
いいセリフだなって感想を言った。
年寄り臭いなって不登校だった息子が言った。俺は長かったよ。中学生にはとんでもなく長いんだよ。こんな事言われても響かないよ。
私ははっとした。これは長生きして成功した人のセリフなんだね。
後で考えたらそうだったって、生き残った人の感想だ。
その言葉はギリギリまで追い詰められた人には響かない。
息子とドラマに見れて、この言葉を聞かせてもらわないと、私は気がつかなかった。
では、このドラマへの彼の反論はどうなるのかな。
これから描かれるドラマできっと誰かが描いてくれると思う。それが希望かな。